・内部構造の更新(不具合修正)
・選択範囲の隣接拡張及び縮小
・高解像度環境関連(非)対応
・TransformViewのUI更新(IK一括ON/OFFなど)
・内部エフェクトコンパイル仕様(/fxc)破棄
以上
お久しぶりの更新です。といっても不具合修正関連がメインですが。
結構重めの不具合 (円形選択範囲=ウェイト描画範囲が一部正常に機能しない/ハンドル編集が一部カクつく) が長いこと残っていたようなので、その対応と、あとおまけでちょっとした機能追加でも。
※おまけのはずだったんだけどなぁ...むぅ剛体め...
●選択範囲の隣接拡張及び縮小
選択対象を隣へ拡張したり縮小したり、といった機能です。[+](正確には[;]) や [-] キー (非テンキー) にマッピングされています。簡単にできるだろう...と、軽い扱いで作成し始めたものでしたが、無駄に手の込んだ有様に(ry
一応リドミの当該部分を貼っておきますね。
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〇隣接対象への拡張/縮小について
頂点/面/ボーン/剛体/Joint において、それぞれ隣接対象へ選択対象を拡大または縮小します。
[+]([;])キー / [-]キー にそれぞれショートカットされており(非テンキー)、Shift+/Ctrl+ でさらに異なる動作をおこないます。
・頂点/面
面選択(△)時は面単位で拡張/縮小をおこないます。辺(2頂点)を共有している面を隣接対象とみなします。
Shift+の場合は頂点単位(1頂点共有)で面の拡張をおこないますが、縮小は対応していません(常に面単位で判断)
なお頂点単位(Shift+)での拡張は四角面単位で拡張されていくような動作になります。
△以外では、面が選択有効になっていない場合(=頂点のみ選択有効)は頂点の接続単位、
つまり辺として頂点が繋がっている対象へ拡張及び縮小をおこないます。
頂点/面ともに選択有効の場合は面選択(△)と同様に拡張をおこないます(△と同じく縮小には対応していません)
例外として△以外で面が選択有効の状態でも Ctrl+で頂点接続単位の拡張に強制が可能です。
全体的な注意点として拡張のあとに縮小をおこなっても同じ状態には戻るとは限りません。
また立体的な構造として選択面に対して端(はし)のない状態になると縮小は機能しなくなります。
例としては球形のようなすべての面がつながっている形状が該当します。
それらの面(頂点)を全部選択してしまうと、端が判断できない状態となり=縮小対象が存在しない、とみなされます。
単純な箱形状でも同様の状態になりやすいので注意が必要です。
・ボーン
通常時は子側(=親として指定されている対象)へ選択対象の拡張/縮小をおこないます。
Shift+:親側 / Ctrl+:両方 へ対象が切り替わります。
その他の選択機能と同様に、非表示属性ボーンも内部的には選択対象になっていますが、
絞込みで非表示になっているボーンは対象外となります。両者は非常に混同しやすいのでご注意ください。
・剛体/Joint
ボーンと同様に、通常時は子側 / Shift+:親側 / Ctrl+:両方 へ対象が切り替わります。
剛体には親子関係を指定するパラメータが存在しないので、便宜上以下の仕様に従います。
Jointで指定された [剛体A] → [剛体B] を 親→子 の剛体関係とみなす
非物理剛体の場合は上記に加え関連ボーンの直接の親子ボーンに関連する剛体も 親/子 の剛体とみなす
これらの対象に対して選択対象の拡張/縮小をおこないます。
実際は非物理剛体において系列内で離れたボーンに関連する剛体、要するに途中に何か挟まっている親子関係のボーンが対象
といった状態もあるので、すべての剛体に対して正常に動作するものではありません。
当然ながら条件が複雑なこともあり、拡張からの縮小で同じ状態に戻るとも限りません。
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※「なるほどわからん」
なお剛体関連はパターンが複雑で対応しきれませんでした。双方向Jointとかだと正常に機能しないかもしれません。
他にも物量が増えると極端に重くなるかもしれないのでご注意を (下手に負荷軽減をやりすぎると今度は全体動作の方にそのコストが回ってしまい結局本末転倒に...)
●高解像度環境関連
あいかわらず "壊れたUI" のまま使い続けているスクショなどもたまに見受けられますが、環境対応自体については Win10側の OS機能において既に解決済みの案件です。
一応今回色々手を尽くしてみましたが、やはり "通常対応すること自体が無駄" なことがよく解ったので、最低限の初期設定のみであとは OS側へ投げることにしました。
※途中で開発環境内が壊れすぎて 「あ、コレ終わりだわ...」 と、あやうく完全終了状態になるところでした。
詳しい設定方法については、別途 "高解像度対応" の記事に記載したので、そちらを閲覧してください。
●TransformViewのUI更新
・IK欄のON/OFF → リスト上の ON / OFF のラベル部分をクリックで一括設定可能
・同IK欄に [Key] 項目追加 ([モーションキーによるIK有効切り替え]メニューへのショートカット)
・操作パネルの開閉を画面右下ボタンからメニュー操作(F12)へ移行
・操作パネル開閉時の画面サイズ調整
・スケール欄に [SDEF対応] 配置 (同機能メニューへのショートカット)
といったあたりの修正がおこなわれています。
●内部エフェクトコンパイル仕様(/fxc)破棄
誰も知らない機能の一つですね。特に問題になったという話もきかないので基本仕様から外しました。
以上、今回の更新内容でした。
いつの間にやら干支も一周していたようで 「まだ続けてるのか?」 と自分でもたまに思いますが、といってこれほど手軽に、またなにより気軽に遊べる創作系の環境も、そうそう替わりがないようですからね。
最近はツール類よりもむしろ wikiや掲示板に代表されるような情報集積や情報交換の場の老朽化、使い難さが目立つように感じます。
何か解らないことがあっても直接人に訊くのはなかなか難易度の高いミッションです。ネットの向こうの知らない人相手であれば尚更ですね。
※海千山千の MMD熟練者たちに直接話しかけるなんて、自分には怖くてとてもできませんわ><
結局 「誰かがやっている(いた)ことを見て学ぶ」 のが一番楽なわけで、そういうものが非常に見え難くなった、探すことに多くのコストがかかるようになった、というのが特に新しく始めようと思う方たちにとっての しんどいこと のように思います。
まあ流行り廃りといえばそれまでの話ですが、自分たちはあまりに恵まれ過ぎていた状況だっただけに、そんなことを頓に感じる昨今です。
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