「MMDに関わるならば無償配布を行うのが当然である」
という類(たぐい)の、たまに目にする誤解?のようなものについてちょっと書いてみようかと思います。
■無償配布という文化
MMD が配布されたときに「振り込めない詐欺」のような流れで大きく盛り上がってしまった名残でしょうかね。
実際のところは言われている程なんでも無料/無償で公開されているわけではありませんし、そもそもそんな強制はまったくありません。
自分がフリーで公開しているのも、別に無償行為が素晴らしいと思ってやっているわけではなく、単純に、
"現在の(日本の)社会制度ではネットを通して個人がお金のやりとりを行うのに、非常にコストが高くつく(色々な意味で)"
という理由からだけです。
お金を貰う側だけでなく、お金を払う側としても面倒極まりない現状です。
なんとかジャパンのような類の "仕事をしている気" になっている暇があるのであれば、ユーザー全体のためになる環境整備の一つでもやって頂きたいところです。
※スマホなど海外発の Storeは盛況ですが(利便性に優れている)、どんどん海外(米国)へお金が出て行く一方ですよ(日本→日本でも何割かは勝手に持っていかれる)
■MMDは3DCGの革命である
MMDの思い入れが強すぎる方はそんな風に思われるのかもしれませんが、3DCGの歴史や機能面からすれば、革命というほど大きな先進性はありません。
むしろ複雑怪奇に成り果てた 3DCGを極力スマートに絞込み、全くの初心者でも扱えるようにしたことに大きな意義があったと思われます。
しかしそれは 3DCG的には一旦後ろ(過去)へ下がることと等価なので、それにより多くの新規ユーザーを獲得することができた、というのはある意味皮肉なことなのかもしれません。
■MMDは3DCGではない
これもよく目にしますが、れっきとした 3DCGアプリケーションです。
3DCG=モデリング、という(PC性能的にモデリングぐらいしかできなかった)時代のユーザーからすれば、
「モデリングすらできない連中が 3DCGユーザーとか(笑)」
みたいな考え方をするのも解らなくはありませんが、プログラミング技能を持つ自分たちから言わせれば、
「プログラミングもできない連中が PCユーザーとか(笑)」
というのと大して違いありませんからね。今日日そんなことを真面目に放言するプログラマさんは、もはや絶滅危惧種にすらならないでしょう。
MMDは 3DCGを用いて主にアニメーション映像を作成することに適した 3DCGアプリケーションです。
■PMD/PMXでモデリング
PMD/PMXエディタについて、たまに「モデリングツール」などと紹介があったりしますが、リドミを含めそのような表記はどこにもありません。
そもそもにおいて、PMD/PMXモデルは MMDのようなアニメーションツールでの利用に最適化されており、モデリングには全く適さないモデルフォーマットです。格納できる情報はモデリング作業の "結果" だけです。
必然的に専用編集ツールである PMD/PMXエディタにおいて、そのような編集機能が拡充されることはありません。
※多少の要望があったので、押出やナイフといった最低限の機能は付けてありますが、それらも効率の悪いとりあえず動くだけの機能です。頂点の鏡像編集などフォーマット的には本来不可能な処理を無理やり実現させているものもあります。当然使いやすいものになるわけがありません。
餅は餅屋というように、モデリングは適したツール、適したフォーマットで行うことが最善です。
繰り返しますが、PMD/PMXモデルはモデリングには全く適さないモデルフォーマットです。
■MMD動画は伸びる
一時期は最低でも 1000再生ぐらいは堅い、みたいな印象がありましたが、過去は美しく見える的な幻想です。
投稿数が増えたことから、実質的な再生数の平均や中央値は下がっているようですが、目先の多少の数字だけを比較してもさして意味はありません。
埋もれ問題についても、ニコに限らず現実社会ですら同じような現状(供給過多による一部への集中)なので、効果的な解決策を望むことは難しいでしょう。
結局のところ、自己満足を最大化するために数字のみを評価に用いるのは、あまり賢い方法ではないと言えます。その拠り所は個々人が自分で見付けていくしかないと思います。
■MMDは流行っている
日に100本以上の動画が溢れかえる、という状況だけ見れば少なくともニコニコ内では流行っているように見えますが、
現在のユーザー数の概算を、アクティブで 2〜3000人、それなりに知識や興味があるぐらいのユーザーを 10000人
程度に設定しても、ニコ内の印象ほどは「社会的には流行っていない」というのが実際でしょう。
※実体数としての1万は結構な人数ですが、それでも全体から見れば 0.01%(1/10000)にも満たない程度です。
活動も無償行為が大半なことから、動いている金額も一般的な 3DCG市場としては極僅かであると推察されます。今後は解りませんが、現在のところは経済的な貢献も ほぼゼロ といって差し支えないでしょう。
MMD杯含め色々と騒がしい面もありますが、現状認識としてはニコニコやネットという特殊な環境内での一つの状況/盛り上がり、ぐらいが妥当な評価かと思われます(基本的に金にならんことはどれだけやっても経済社会的には無価値とされてしまいます。残念)
■リドミは読まれない
この記事を開いた方が全員ここまでの内容に全て目を通されているなら、各リドミもきっとしっかり読まれていることでしょう。
・・・まあそういうことです。
リドミをなんとかしてでも読ませよう、という意気込みは否定しませんが、個人的にはあまり効果的であるとは思えません。
なので(←この使い方は文法的に云々)、ああいうものは基本「読んだ」ものとして勝手に判断することとしています。
この手の話でよく「こんな内容は法律的に認められないので〜」というようなことがありますが、多大なコストのかかる法的サービスの利用を想定していない無償行為での活動などでは、その指摘がまず意味をなさないことは自明でしょう。
「約束が守れるかどうか」という信用においての文字通りの約束ごとです。信用を守るも守らないも自由ですが、守らない者にはそれ相応の評価が行われるでしょう。
・・・まあそういうことです。
以上、長々と書いてしまいましたが、最後に最近はほとんど忘れられてしまった感のある「タダより高いものはない」という言葉で一応の〆にしたいと思います。
長文読了おつかれさまでした。
2013年05月06日
ぶろまが
ニコニコのブロマガにタグ検索機能が実装されたということで、MMD関連の記事をいくつか見て回ってみましたが・・・なんとなく SNS(にゃっぽん)時代を彷彿とさせる感じですね。
ただ SNSと比較すると全体的に各記事へのコメントが非常に少ないのが印象的でした。
動画の方も「だまってマイリス」がさらに多くなっている気がしますが、何にしても直接的なコメントがあるのは嬉しいものです・・・と、このブログでは一切のコメント機能をOFFにしている自分が言っても説得力ありませぬが。
現在はサービス終了してしまいましたが、にゃぽ には当時の MMD(に関係しそうな)ユーザーが多く集まり(集められ?)、技術関係のやりとりも頻繁に行われていました。PMDエディタの開発や PMXの作成などもその過程で出てきたものですね。
昨今はポータルの中心地が SNSからツイッターへ移っていくことにより、技術的な情報交換/蓄積がなかなか難しい状況になっていると個人的に認識していますが、ブロマガなどをうまく活用していくことで、また以前のような発展的な繋がりができるようになるかもしれませんね。
もっとも自分はニコニコのブロマガへ引っ越す予定もなく、今まで通りこの辺境で好き勝手やっていくと思いますが。
※MMD的には自分のようなユーザーは既に老害みたいなものですから(笑)。時代は常に若者(新しいユーザーさん)が切り拓いていかないと。
あと何件かエディタの不具合関係の情報もあったようですが、個人のブロマガに書かれても気付けませんので、したらばのスレなどへ記載、または記事へのリンクの掲示などがあればと思います。
※本家の MMD自体が(名目上)開発終了=不具合修正されない、という状況に多くのユーザーさんが慣れてしまっているせいなのかわかりませんが、昨今は不具合報告や追加機能要望などが以前と比べて激減した感じです(うちに限った話ではなく、現在も開発が継続しているものは大抵の場合報告次第で対応されますよ)
以上、ちょっとしたブロマガのお話でした。
ただ SNSと比較すると全体的に各記事へのコメントが非常に少ないのが印象的でした。
動画の方も「だまってマイリス」がさらに多くなっている気がしますが、何にしても直接的なコメントがあるのは嬉しいものです・・・と、このブログでは一切のコメント機能をOFFにしている自分が言っても説得力ありませぬが。
現在はサービス終了してしまいましたが、にゃぽ には当時の MMD(に関係しそうな)ユーザーが多く集まり(集められ?)、技術関係のやりとりも頻繁に行われていました。PMDエディタの開発や PMXの作成などもその過程で出てきたものですね。
昨今はポータルの中心地が SNSからツイッターへ移っていくことにより、技術的な情報交換/蓄積がなかなか難しい状況になっていると個人的に認識していますが、ブロマガなどをうまく活用していくことで、また以前のような発展的な繋がりができるようになるかもしれませんね。
もっとも自分はニコニコのブロマガへ引っ越す予定もなく、今まで通りこの辺境で好き勝手やっていくと思いますが。
※MMD的には自分のようなユーザーは既に老害みたいなものですから(笑)。時代は常に若者(新しいユーザーさん)が切り拓いていかないと。
あと何件かエディタの不具合関係の情報もあったようですが、個人のブロマガに書かれても気付けませんので、したらばのスレなどへ記載、または記事へのリンクの掲示などがあればと思います。
※本家の MMD自体が(名目上)開発終了=不具合修正されない、という状況に多くのユーザーさんが慣れてしまっているせいなのかわかりませんが、昨今は不具合報告や追加機能要望などが以前と比べて激減した感じです(うちに限った話ではなく、現在も開発が継続しているものは大抵の場合報告次第で対応されますよ)
以上、ちょっとしたブロマガのお話でした。
posted by - at 22:37| MMD
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2013年03月04日
10杯 MyBest
10杯も投票期間が終わり、あとは閉会式を残すところですね。視聴者のみなさんもおつかれさまでした。
まだ気になっている作品を見れていない方や、全部見るつもりだったけど時間不足で無理だった方などもいるかと思われますが、期間の方は気にせず自身の余裕に合わせて作品の視聴をして頂ければと思います。
※MMD杯の(元々の)趣旨的には、マイリスト投票はあくまで景気付けの一環でしかないので、作品を作る方も見る方もあまり気にしすぎないのが肝要です。参加者はイベント後にマイリスト数がごっそり減っても泣かないこと!
ということで、今回は個人的な(あくまで個人的な)ベスト作品を 3作品紹介させて頂きます。
なおコメント内容にはネタバレ的な要素も含まれるので、(いないと思いますが)未視聴の方はまず視聴された上でお読みくださいませ。
■【第10回MMD杯本選】ケロリンハンターG
直接的な前作にあたる【第8回MMD杯本選】ケロリンハンター が Gになって帰ってきました。
実は自分は 8杯の作品を見たことがきっかけで MH3G[3DS] からモンスターハンター(MH)を始めた、という経緯があります。それまではずっと手を出さないようにしてきたんですけどね。
そんな思い出深い作品のパワーアップ版なわけですが・・・いやーもう凄すぎです。
なまじ MHが解るようになったので、各武器モーションやキャラクターたちの行動に一々にんまりさせられてしまい、さらにはまだ未発売の MH4の要素まで!?と、本当に「モンハンやっといてよかった!」ってな感じです。
また製作者目線で見ても、4 + 1 + 2 という最大で 7人ものキャラクターを常時動かし続けていること、そしてその動きや連携にまったく違和感がないことなど、驚くことばかりです。
自分だったらここまでの映像化は逆に面倒になって「いっそゲームエンジンから作ろうか・・・」とか考えてしまいますが(色々コワイので実際はやりませんけどね)、それをあえて映像作品として作ってしまえるのも素晴らしいですね。
本当に「G」の名の通りの G級作品でした!
ああ、あとミクさんの専用武器(あの楽器:マルチウェポン)、本家でも下さいカプコンさん(笑)
■【第10回MMD杯本選】サイバーサンダーサザビー
もしかしたら本当にこんなエピソードがあったかもしれない・・・
と、そんな風に思わせるような構成から、BGMを最大限に活用した迫力ある戦闘映像まで、とても 3分半しか時間が過ぎていなかったとは思えないほどの濃密な作品だと思います。
ファンアートは古くからありますが、ここまでの映像を個人レベルの環境で作ってしまうこと、さらにその映像を多くのファンが特に制約なく自由に見ることができること、そういうことが(多少の問題はありますが)可能になったことは感慨深いですね。
特に ミク一人があーだこーだとやっていた頃から MMDに関わっている身としては尚更です。
内容については解りやすい解説動画も用意されていますので、そちらをご覧ください。とても勉強になります。
まあ自分のような素人が一つ偉そうなことを言ってもよいならば「どんなものでもレベルが高くなる程、基本に忠実である」ということでしょうかね。
なんにしても第10回という節目の回に見れて本当によかったと思える素晴らしい作品でした。
■【第10回MMD杯本選】Damage Tone【(´・ω・`)】
今大会イチオシの作品です。
※再生数的なこともあり本当はピックアップの方でいち早く紹介したかったんですが・・・(現在は気付いた方が増えてきたようでちょっと安心しています)
この作品の前に、とある別の作品のお話をしたいと思います。
その作品は、(同じく)東方アリスさん主演によるスタイリッシュなバトルPVでした。
歌唱に合わせた構成や魔法的な表現も素晴らしく、さらに特筆すべきは斬新な・・・というと少々陳腐な言葉に聞こえてしまいますが、あえて言えば衝撃的な撮影構成、カメラワークでした。とても驚いたのを今でもよく憶えています。
映像を作るセオリーとして通常、カットはできるだけ割った方がよい、とよく言われます。カメラを動かすぐらいなら場面をどんどん切れ、その方が迫力が出る。そんな感じですね。
そのセオリー自体は間違ってはいないと思いますが、果たしてそれが全てなんだろうか?という疑問が自分にはずっとありました。
特に 3DCGでは現実とは異なり自由自在にカメラを動かすことができるので、いわゆる現実世界における撮影の基本セオリーだけが全てではないのではないか?あえて動かし続けることでより迫力のある映像を作れるのではないか?といったことを考えてしまうわけです。
※元々現実世界の撮影ではカメラは重いやらブレの問題やらであまり大きく動かせませんでしたので。
そしてその疑問に「これまでのセオリーが全てではない」と明確に答えてくれたのが先ほどの作品でした。
もちろんカット割自体は普通にありますし、冒頭以外でそれ程長回しのカットが多くあるわけではないんですが、しかし要所要所におけるカメラをあえて動かす魅せ方など、まさに 3DCGであることを最大限に生かした映像表現だと覚醒させられました。
まあ自分には実力不足なので同じことはできませんけれども(初心者ほど無駄にカメラを動かしすぎてグダグダな映像になる・・・)
さて肝心のその作品ですが、実はしばらく前に投稿者さんの退会により見れなくなってしまいました(ちょっとした転載みたいなものはいくつかありますが)。個人的にも非常に残念に思っていたわけですが・・・
というところで、今回の作品に話を戻します。
この作品の特徴を挙げるとすれば、スタイリッシュな東方アリスさんたちによる美しい空戦映像、歌唱との絶妙なシンクロ表現、美麗な魔法表現の数々、そして大きく動かすことで魅せるカメラワークや迫力ある場面構成etc
・・・とまあ、これ以上の説明は不要でしょう(´・ω・`)
かつて感銘を受けたあの作品から、さらに全てにおいて洗練された作品を見ることができて、本当に嬉しく思います。
中の人的なことはここでは触れませんが、これに懲りずにまた素晴らしい作品を見せて頂けるとありがたいです。
いやーホントいいものは何度見てもいいですね!
そんなわけで、いつにも増して長々をダラダラと書いてしまいましたが、第10回MMD杯における個人的なベスト作品の紹介でした。
みなさんお疲れさまでしたー&ありがとうございました!
まだ気になっている作品を見れていない方や、全部見るつもりだったけど時間不足で無理だった方などもいるかと思われますが、期間の方は気にせず自身の余裕に合わせて作品の視聴をして頂ければと思います。
※MMD杯の(元々の)趣旨的には、マイリスト投票はあくまで景気付けの一環でしかないので、作品を作る方も見る方もあまり気にしすぎないのが肝要です。参加者はイベント後にマイリスト数がごっそり減っても泣かないこと!
ということで、今回は個人的な(あくまで個人的な)ベスト作品を 3作品紹介させて頂きます。
なおコメント内容にはネタバレ的な要素も含まれるので、(いないと思いますが)未視聴の方はまず視聴された上でお読みくださいませ。
■【第10回MMD杯本選】ケロリンハンターG
直接的な前作にあたる【第8回MMD杯本選】ケロリンハンター が Gになって帰ってきました。
実は自分は 8杯の作品を見たことがきっかけで MH3G[3DS] からモンスターハンター(MH)を始めた、という経緯があります。それまではずっと手を出さないようにしてきたんですけどね。
そんな思い出深い作品のパワーアップ版なわけですが・・・いやーもう凄すぎです。
なまじ MHが解るようになったので、各武器モーションやキャラクターたちの行動に一々にんまりさせられてしまい、さらにはまだ未発売の MH4の要素まで!?と、本当に「モンハンやっといてよかった!」ってな感じです。
また製作者目線で見ても、4 + 1 + 2 という最大で 7人ものキャラクターを常時動かし続けていること、そしてその動きや連携にまったく違和感がないことなど、驚くことばかりです。
自分だったらここまでの映像化は逆に面倒になって「いっそゲームエンジンから作ろうか・・・」とか考えてしまいますが(色々コワイので実際はやりませんけどね)、それをあえて映像作品として作ってしまえるのも素晴らしいですね。
本当に「G」の名の通りの G級作品でした!
ああ、あとミクさんの専用武器(あの楽器:マルチウェポン)、本家でも下さいカプコンさん(笑)
■【第10回MMD杯本選】サイバーサンダーサザビー
もしかしたら本当にこんなエピソードがあったかもしれない・・・
と、そんな風に思わせるような構成から、BGMを最大限に活用した迫力ある戦闘映像まで、とても 3分半しか時間が過ぎていなかったとは思えないほどの濃密な作品だと思います。
ファンアートは古くからありますが、ここまでの映像を個人レベルの環境で作ってしまうこと、さらにその映像を多くのファンが特に制約なく自由に見ることができること、そういうことが(多少の問題はありますが)可能になったことは感慨深いですね。
特に ミク一人があーだこーだとやっていた頃から MMDに関わっている身としては尚更です。
内容については解りやすい解説動画も用意されていますので、そちらをご覧ください。とても勉強になります。
まあ自分のような素人が一つ偉そうなことを言ってもよいならば「どんなものでもレベルが高くなる程、基本に忠実である」ということでしょうかね。
なんにしても第10回という節目の回に見れて本当によかったと思える素晴らしい作品でした。
■【第10回MMD杯本選】Damage Tone【(´・ω・`)】
今大会イチオシの作品です。
※再生数的なこともあり本当はピックアップの方でいち早く紹介したかったんですが・・・(現在は気付いた方が増えてきたようでちょっと安心しています)
この作品の前に、とある別の作品のお話をしたいと思います。
その作品は、(同じく)東方アリスさん主演によるスタイリッシュなバトルPVでした。
歌唱に合わせた構成や魔法的な表現も素晴らしく、さらに特筆すべきは斬新な・・・というと少々陳腐な言葉に聞こえてしまいますが、あえて言えば衝撃的な撮影構成、カメラワークでした。とても驚いたのを今でもよく憶えています。
映像を作るセオリーとして通常、カットはできるだけ割った方がよい、とよく言われます。カメラを動かすぐらいなら場面をどんどん切れ、その方が迫力が出る。そんな感じですね。
そのセオリー自体は間違ってはいないと思いますが、果たしてそれが全てなんだろうか?という疑問が自分にはずっとありました。
特に 3DCGでは現実とは異なり自由自在にカメラを動かすことができるので、いわゆる現実世界における撮影の基本セオリーだけが全てではないのではないか?あえて動かし続けることでより迫力のある映像を作れるのではないか?といったことを考えてしまうわけです。
※元々現実世界の撮影ではカメラは重いやらブレの問題やらであまり大きく動かせませんでしたので。
そしてその疑問に「これまでのセオリーが全てではない」と明確に答えてくれたのが先ほどの作品でした。
もちろんカット割自体は普通にありますし、冒頭以外でそれ程長回しのカットが多くあるわけではないんですが、しかし要所要所におけるカメラをあえて動かす魅せ方など、まさに 3DCGであることを最大限に生かした映像表現だと覚醒させられました。
まあ自分には実力不足なので同じことはできませんけれども(初心者ほど無駄にカメラを動かしすぎてグダグダな映像になる・・・)
さて肝心のその作品ですが、実はしばらく前に投稿者さんの退会により見れなくなってしまいました(ちょっとした転載みたいなものはいくつかありますが)。個人的にも非常に残念に思っていたわけですが・・・
というところで、今回の作品に話を戻します。
この作品の特徴を挙げるとすれば、スタイリッシュな東方アリスさんたちによる美しい空戦映像、歌唱との絶妙なシンクロ表現、美麗な魔法表現の数々、そして大きく動かすことで魅せるカメラワークや迫力ある場面構成etc
・・・とまあ、これ以上の説明は不要でしょう(´・ω・`)
かつて感銘を受けたあの作品から、さらに全てにおいて洗練された作品を見ることができて、本当に嬉しく思います。
中の人的なことはここでは触れませんが、これに懲りずにまた素晴らしい作品を見せて頂けるとありがたいです。
いやーホントいいものは何度見てもいいですね!
そんなわけで、いつにも増して長々をダラダラと書いてしまいましたが、第10回MMD杯における個人的なベスト作品の紹介でした。
みなさんお疲れさまでしたー&ありがとうございました!
posted by - at 22:07| MMD
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